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しかし母は帰ってこなかった…
1日が過ぎ
1週間が過ぎ
1ヶ月が過ぎ…
連絡の一つもない
その間妹の面倒はすべて自分がやっていた
と言うかやるしかなかった
朝起きて自分と妹の準備をして妹を自転車の籠に乗せて保育園へ
そのあとは学校に行き部活が終われば迎えに行く
迎えに行ったときよく保育園の人に親に迎えに来させてくださいと言われたが自分だって好きで来たいんじゃない
保育園側からすれば送り迎え時に何かあっては大変だから言っていたのだろうけど自分は親に来いと言われるとすごいつらい気持ちになった
家に帰りご飯を作りお風呂にいれて寝かせる
毎日が単調に過ぎていく
大変だったのは保育園が休みで学校があるときだった
でも学校側も家の事情を知っていたのでとても協力的に力を貸してくれたしなにより学校が家のすぐそばにあったのが幸いだった
そういう日の流れは
まず朝の教育テレビをつけて学校に行く
休み時間毎に様子見に行き授業中も空いてる先生方が様子を見に行ってくれていた
お昼は給食を妹の分までもらい家で食べた
午後はジブリのビデオでしのいだ
その日の部活はさすがに休んでいたがよくクラスの担任と部活の副担が夜ご飯を作りに来てくれた正直自分のほうが上手だったがその気持ちが涙が出るほど嬉しかった
こんな生活が数ヶ月過ぎた2年生になる前の3月にいきなり母が帰ってきた
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