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さてと・・・此処からが問題だ、最初に何処を目指すかで今後の俺の寿命を大きく変動させる。
「警察署かスーパーに行くか?」
悩んだ結果、食料は十分に有るわけだしスーパーに行くのはやめた。
「・・・静かだな。」
あたりを見ても無音の建物しかない、だが歩いてからずっと聞こえるあのうめき声は何だ?
「ゴバァァ!!」
段々と音が近づいてくる。
「・・・君・・・君!!」
奇声音と共に人の声が聞こえた。
「!!」
俺の向かう警察署に行く途中に、白い衛生服を着た男が現われた。
「あの・・・今何が起きているんですか?」
「説明は後だ!!今は逃げる事だけを優先しなさい。」
ハァ!?ふざけんなよ、モロその関連性のある重要人物が俺に指図だとぉ!?俺は現状把握してぇのにそりゃねぇだろ!?
「急げ!!早くしないとやつ等が来るぞ!!」
やつ等?それってゾンビ供の事か?
「まずい!!もう間に合わんぞ!?」
俺は衛生服野郎の言う事をきき、その場を後に警察署方面へ全力疾走した。
「グァァァ!!」
振り返ると衛生服野郎は何かに腹部を突き刺され、倒れていた。
「んだとぉ!!」
俺は急いで衛生服野郎の元へ向かった。
「オイ!!大丈夫か!?」
「は・・・や・・・く・・・に・・・げ・・・ろ。」
その後男は息を引き取った。
「オイオイ、ここまで鋭利な刃物見たことねぇぞ。」
何に驚いたって、その貫通力だ、普通に突いた穴のサイズじゃねぇ!!
「ゴバァァァー!!」
またあの音だ、・・・!?
「何だありゃ!!」
俺の見た者とはイモ虫の巨大化のような生命体で、体のあちこちから先端が太く尖った触角があった。
「SFも混じってんのかよ!!」
と、とにかく逃げなきゃならねぇ!!あんなの何が有効なのかさえ理解できねぇ!!
「ん?」
俺は衛生服野郎の右ポケットから何かの文字が書かれた紙と、持っていた銃器を奪いその場から逃げ出した。
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