迫り来る米国の脅威

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俺は女性を気遣い、主人の行末を問いかけた。 「あの、ご主人の事は残念に思います、どうします?」 俺は失礼だと思ったが、今の状況じゃ逃げない女性をかばえば俺も死ぬ。 「別に主人は私を守ろうとしてああなったんです、私は今の主人のためにも生き延びます!!」 良かったぜ、決心が固い女性だったからな、よぉ~し・・・とりあえずは自宅へ戻らねぇとやべぇしな。 「では敵もノロノロ歩いてるだけです、走って僕の自宅のあるマンションまで戻りましょう。」 俺は女性の手を持って、自分の自宅へ誘導した。 「あ、あれ見てください!!」 すると突然、走っていた女性は立ち止まり、震えた声で喋りつつ一点を指差した。 「な、なんだありゃ!!」 俺も流石に目の前の光景に驚いた、そう俺のこの時既に俺はマンションから1Km離れていたため長い長い道路が続いている、そして彼女の示す場所には片目から血を流した男が壁にもたれ、座っていた。 「あの・・・まさかとは思いますけど、貴方のご自宅ってこの道路の先なんですか?」 そう、俺が驚いたのは男性の死体じゃない、じゃあ何に驚いたかって? 「鴉がこんなに凶暴になると、進めない・・・・」 そう、目の前には数十羽居る鴉が死体や生きた人間を突付きまくっていた、何が恐ろしいって恐らく俺の記憶が正しければ、バイオハザードだったら鴉もゾンビ同様になっていたって事だ。 「大丈夫です、一応近づいてきたら伏せてください、僕も丸腰で来た訳じゃありません。」 そう、一応俺は工場で働く人間、火も扱う。 「バーナーが一個あります、それは貴方が持っていてください。」 俺は女性に最小にして最強の武器となるバーナーを渡した。
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