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ヒリエ
(よくて国外追放。
悪ければ………。
う~ん、彼の返事次第でもありますが。)
ヒリエとしてはレイジの手腕、魔人と一対一で勝利するという戦闘技術を是非とも迎え入れたいと国王に進言するつもりでいた。
いたのだが今の国王に何を言っても無駄だろう。
何せ親バカ国王は現在もの言わぬ彫像と化している。
そして告白された本人は
レイジ
『あ~…っと……』
目に見えて困惑していた。
本人の名誉のためにも一応言っておくと、レイジにも一応女性から交際の申し込みをされた事は何度かある。
しかしそれは今のように特殊な環境で特殊な相手にいきなり告げられるようなものではない。
ぶっちゃけてしまえばお姫様に突然呼び出され告白されて驚かない男はいないという事。
それはレイジとて例外では無かったという事だ。
レイジ
『………マジ?』
思わず素で問い返してしまう。
ルナ
『はい!
マジです!
本気です!
この気持ちに嘘偽り無しですわ!』
途端にレイジに駆け寄って手を取り顔に顔を寄せる。
その顔はいたって真剣で冗談やドッキリの気配を感じさせない。
思いがけず見つめ合う形となりまたもやルナは頬を紅色に染める。
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