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始まりはいつも通りの乾杯だった
カラオケ店で恒例の祝杯を挙げていた俺達
何の罪悪感も湧かないあの時の俺は
自慢げに落とした女の話をしていたんだ
仲間達は女を馬鹿にしながらも
やっぱすげえなぁ
と羨ましげに俺を誉めていた
そして次のターゲットを興味深そうに聞いてくる奴ら
そんな奴らに俺は
オマエの名前を言ったんだ
あいつら分からなかったのか
誰?
って聞いてきたぜ
オマエの事を教えたら意外だったのか
凄く驚いていたな
顔もマヌケ面だったのが笑えたぜ
名前を言っても分からなかった女を
ターゲットにしたのは初めてだから
当然といえば当然だがな
オマエは何時もの女達と違ったタイプだったし
分からないのも頷ける
だから理由を聞かれたとき
俺は気まぐれだと答たんだ
でも後から考えると
オマエに惹かれていたから
俺はターゲットに選んだんだろうな
この時は分からなかったが
今なら言えるぜ
出会いは偶然や気まぐれなんかじゃなく
必然だったってなぁ
俺は自信をもって言えるぜ
愛してる
ずっと一緒だ
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