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その後ミリアムは狩りに出かけた。何でもオーシャンに誘われたらしい。ジャンヌとセルシアは心配していたが
ミリアム「まぁ~実力がどのくらいかみたいしぃ~。クロスもいるしから大丈夫だよぉ~」
と言いクロスの肩に乗って行ってしまった。
ジャンヌ「行っちゃったね……まぁ、大丈夫って言ってたし、あぁ見えてミリアムちゃん私より〝年上〟だから心配ないわね」
さり気ない爆弾発言にセルシアは声を掛けようとしたが、ジャンヌが『次に行こ~』と進んで行ったので声を掛けられなかった。
次の部屋の前に立った2人、ジャンヌが部屋の主の説明をする。
ジャンヌ「次の部屋はね《マルシェ・アマリリス》ちゃんの部屋よ!マルシェちゃんはちょっと大人しい女の子なの……前髪で目を隠したりして、あんまり人と会話しない子なのよ」
セルシアは暗くて地道で人見知りの激しい幽霊みたいな女の子を想像した。
ジャンヌ「マルシェちゃん?いる?入るわよ?」
コンコンとドアをノックして返事を聞かないままジャンヌは部屋に入って行った。そこには……
鏡の前で《プライベートシリーズ》と呼ばれるいわゆるメイド服を来たマルシェの姿があった。
ノックに反応しドアの方を向いていたであろうマルシェの顔は半分が髪で覆われているにもかかわらずにみるみる赤くなっていく。ジャンヌとセルシアはビックリした表情で固まっていた。
マルシェ「……ッツ」
ジャンヌとセルシアが気付いた時には部屋の中にマルシェはいなかった。
ジャンヌもセルシアもキョロキョロとマルシェを探すが何処にも居ない。しかし、
マルシェ「ジャンヌ……さん?……急に……入っては……ダメ……です……よ!」
と、何処からか声がした。
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