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ジャンヌ「こんにちはウィンドくん。えぇ、こっちは新しく来たハンターのセルシアちゃんよ」
セルシアは男……ウィンドに向かって綺麗な礼をし簡単に自己紹介をした。
ウィンド「俺はウィンド・ハイって言います。これからよろしくお願いしますね」
ウィンドはニコっと笑いながらセルシアに言った。その笑顔は爽やかとしか言い様の無い笑顔だった。
ジャンヌ「ウィンドくんは何処か行ってたの?」
ジャンヌが聞くのも無理は無い。ウィンドは《ピアスとリオソウルUシリーズ》に《イヌキ》と、狩りから帰って来たばかり、という感じだった。
ウィンド「あぁ、さっきまでディクス君と採集クエストに行ってたんですよ。そうだ、マルシェさんに用があったんです」
セルシア「あっ」
セルシアはマルシェがこの場のどこかにいる事を教えようとしたとき、ウィンドは《何も無い空間》に話しかけた。
ウィンド「これ、クエストのときに見つけたんだ。良かったら、貰ってくれない?」
そう言いながらウィンドは一輪の可愛い花を取り出し、《マルシェ》に上げた。
マルシェ「……あっ……あり……あり、ありがとう」
頬を今まで以上に染めながらも、マルシェは頑張ってお礼をいった。
ウィンド「いっ、いえ。喜んでくれて嬉しいです」
ウィンドも赤くなりながら答える。2人とも真っ赤になったまましばらく黙っている。
セルシア「……ジャンヌ様?一体どうゆう事ですか?」
ウィンドがマルシェを見つけられた事、マルシェが急に現れた事など、とにかく色々な事を含めてセルシアはジャンヌに聞いた。しかし、ジャンヌから帰って来た答えは一言。
ジャンヌ「……《愛》よ!!」
だった。
セルシア「……《愛》ですか?」
ジャンヌ「ほら!『恋は盲目』って言うし!」
セルシア「それは、違うんじゃありませんか?見えないものが見えてるじゃありませんか?」
ジャンヌ「それだけウィンドくんがマルシェちゃんの事好きなのよ!……まぁ、お互い好き会ってるのに気付いて無いのよね……今度こそ幸せにさせなきゃね」
セルシアはやや呆れながらも、未だに動かない真っ赤な2人を見ていた。
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