第二章

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   うちらは今、訓練所に向かってる所です。  っと、突然ですんません。うちは〝大伴坂 姫百合〟言います。ユリって呼んで下さい。  今回は、うちの視点でお送りします。よろしゅ~なっ!! ジャンヌ「それで、ユリちゃんは何で強くなりたいの?」  ジャンヌさんの言葉を聞いて……嫌な記憶が甦ります。  『ユリ……アンタは足手まといだから下がってなさい?』  『全く、世話がかかる妹だな』  ブンブンと、首を振った後、ジャンヌさんの質問に答えます。 ユリ「うちには姉ちゃんが2人いるんや。  元々うちの家は代々ハンターの家系何やけど。  姉ちゃん達は腕も確かで地元じゃちょっとした有名人なんや。  やけど、うちはいっつも姉ちゃん達の足手まといで……やから、うち、強くなりたいんや!」  長々と話てしまったけど、ジャンヌさんもセルシアさんも黙って聞いてくれた。 ジャンヌ「じゃあユリちゃんは『バキッ!!』……はい!?」  ジャンヌさんが何か言おうとした瞬間、何かが折れた様な音がしました。ビックリして後ろを振り向くと、セルシアさんの片足が桟橋を突破っていました。 セルシア「もっ、申し訳ありませんわ!?」  顔を真っ赤にしながらセルシアさんは言いました。  セルシアさんが抜け出してから再び訓練所に向かって歩き出しました。  ジャンヌさんがセルシアさんがあけた穴を見ながら何か呟いていたけど、うちには聞き取れませんでした。
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