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ミリアムと呼ばれた少女はジャンヌが言った通りに可愛らしい外見をしていた。
身長は140前後、白い肌に人形みたいに大きな目、目の色は綺麗な青。尖った耳から彼女が竜人族だと分かる。髪は銀色でそれを二つに纏めている。纏めているというより、今彼女は《ザザミシリーズ》と呼ばれる装備を着ている。ただ、何処か普通のザザミシリーズとは違う様だ。
ジャンヌ「こんにちは、ミリアムちゃん。こっちは、今日、此所に来たセルシアちゃん。仲良くしてね」
ジャンヌに紹介されて『よろしくお願いします』と丁寧にお辞儀をするセルシア。ミリアムも『よろしくぅ~』と可愛らしい声で返した。
ミリアム「とりあえず座ってぇ~。クロス、お茶お願ぃねぇ~」
ミリアムがクロスに呼び掛けた途端、クロスが奥の部屋からお茶を持ってヌッと現れた。
『キャッ』とセルシアは軽く声を上げたがジャンヌはまるで来る事が分かっていたかの様にクロスからお茶を受け取った。セルシアは気になってジャンヌに尋ねたらジャンヌは笑いながら『超空間認識能力が……』と長々と説明しだした。
お茶を飲みながらセルシア、ジャンヌ、ミリアムはしばらく会話に盛り上がっていた。クロスは常にミリアムの側に立ち、ミリアムが命令すると素早く従っていた。
1時間が過ぎた頃ジャンヌはふとミリアムに聞いた。
ジャンヌ「そういえばミリアムちゃん?装備を着てたって事は、何処か狩りに行くんじゃ無いの?」
しばらくの沈黙の後、ミリアムは紅茶を飲み干しゆっくり
ミリアム「……忘れてたぁ~」
と呟いた。
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