一章

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小刀を腹に突き立てる刹那 (……本当に楽しかったか?満足か?) どこからとなく問いかける声が聞こえた。 不思議に思うも 「ふふふ、楽しかったのは間違いない。だが満足はしておらぬ!」 と答えた。 (満足できぬか。どうすれば満足できるか?) 「ふふふ!神か魔王かは知らぬが、異なことよ……儂の夢は日の本だけではなく、大陸をも統治することよ!」 (主はそれを強く望むか?) 「当然!」 (主の願い……聞き届けた……) その時、一筋の大型の稲妻が本能寺に落雷し、半分以上が焼失した。 こうして信長の遺体は見つかることなく、世に言う「本能寺の変」は終わりを告げた。
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