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小刀を腹に突き立てる刹那
(……本当に楽しかったか?満足か?)
どこからとなく問いかける声が聞こえた。
不思議に思うも
「ふふふ、楽しかったのは間違いない。だが満足はしておらぬ!」
と答えた。
(満足できぬか。どうすれば満足できるか?)
「ふふふ!神か魔王かは知らぬが、異なことよ……儂の夢は日の本だけではなく、大陸をも統治することよ!」
(主はそれを強く望むか?)
「当然!」
(主の願い……聞き届けた……)
その時、一筋の大型の稲妻が本能寺に落雷し、半分以上が焼失した。
こうして信長の遺体は見つかることなく、世に言う「本能寺の変」は終わりを告げた。
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