二章

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「では……儂は死んだが、古代の大陸で生きているのか?」 「ふふ、さすがは信長殿。」 「不思議なこともあるものよのう?竹中半兵衛(タケナカハンベエ)。」 「ええ。まことに。」 竹中半兵衛と呼ばれる男。信長が生きた時代に屈指の軍師(グンシ)として名を馳せた男だ。 信長は起き上がり半兵衛を見た。 すらりとした細身の長身で、切れ長の目と白粉を塗ったかのような白い顔。 まさしく竹中半兵衛であった。 信長は帰蝶を振り向き 「濃……お主も本能寺で?」 「はい。私だけではなく、信忠殿も貞勝殿も蘭丸殿も弥助も……」 「ということは……皆、居るのか?」
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