二章

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半兵衛が代わって答えた。 「皆おります。他に森可成(モリヨシナリ)殿。それにあなたを慕っておった兵達も二千ほど。」 信長はしばし思案し 「ふむ、突如軍勢が現れたとあっては不審であろう。」 「はい。そう思い、皆に指示を出せさていただきました。陣を組み、蘭丸殿と貞勝殿に周囲の状況を偵察してもらっております。」 「さすがは半兵衛よ」 信長は感心し、さらに半兵衛に話し続けた。 「のう半兵衛、儂は一度死に再び生を得た。神か魔王か知らぬが大陸で暴れよとの啓示と思う。そしてそれは主も同じ。どうだ?お主の主、秀吉(ヒデヨシ)はこの世界にはおらぬ。儂に仕え共に暴れてみぬか?」
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