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「はっ!」
「はっ!」
秀満は指示を受け、光忠を先陣に妙覚寺方面へ兵を動かした。
「殿、御武運を。利三殿、殿を頼む。」
「お任せを。」
本来秀満は謀叛(ムホン)には反対であった。だが義父光秀の心中を察し、運命を共にすることを決めたのだ。秀満は光秀に一礼し去った。
「殿、我らも。」
利三に促され、光秀も本能寺へと兵を動かした。利三も一礼し先陣へと向かった。
(良いのだ、これで良いのだ……)
光秀は自分に言い聞かせるように呟いた。
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