一章

9/14
前へ
/2660ページ
次へ
「貞勝!」 「大丈夫です!さあ、退きましょう。」 「うむ。秀満!首は次回頂く!全軍退くぞ、二条へ向かえ!」 虎のような目つきで秀満に怒鳴り、信忠と貞勝は退いていった。 信忠隊の統制も見事なものである。 退却の合図とともにスルスルと戦線を離脱していった 「信忠様……。全軍進軍。目標は二条じゃ。光忠殿は兵を率い妙覚寺へ。休まれよ。」 秀満は負傷した光忠を妙覚寺守備隊として兵五百とともに残し、自身は残りの兵を率い信忠の後を追った。
/2660ページ

最初のコメントを投稿しよう!

31143人が本棚に入れています
本棚に追加