日常…sideR…

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自慢じゃねーけど、俺は結構女子から人気がある。つーか、モテる。 今日みたいな呼び出しなんて、もう何回あったか覚えてねーくらいだし、 多いときは月に五回とか呼び出されたこともあった。 そんなことが中学の頃から続いてたから、彼女がいたことだってもちろんある。 「彼女つくったって、お前長続きしねえじゃん。長く続いたとしても一ヶ月そこそこで 別れるしさ。」 翔は、俺の方を見ながら不思議そうな顔をする。 「お前だって、彼女途切れたことがない割には、長く続いたヤツはいねえだろ?」 俺はため息を吐きたくなるのを抑えながら、翔に言う。 「俺は、来る者拒まず去る者追わず主義なのー。でも、二股とかは流石にいろいろと面倒だから、彼女がいても新しく告って来たヤツがいたら、彼女をフって新しいヤツと付き合うんだよ。」 翔はさらりと言う。 翔も、女子からは相当の人気がある。 幼稚園から今までずっと一緒だったけど、俺が知ってる限りでは、かなりの数の女子と今まで付き合って来ている。 最初の彼女が出来たのは、たぶん俺と同じで中学の時だったと思う。 それから、付き合っては別れ、付き合っては別れを繰り返してはいるものの、 翔に彼女がいなかった時期はほとんど無いに等しい。 「そんなことしてるから、お前の周りは女子同士の争いが絶えないんだよ。」 「俺自身は女子に優しくしてるから、問題ねーだろ。」 またもやさらりと言ってのけた翔に、俺は本日三度目のため息を、盛大に吐いた。 こいつには、女関係に関しては何を言っても無駄だということを、俺は再度確認した。
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