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その日の夜、お父さんとお母さんが仕事から帰って来るとあたしは全てを話した。
その間もやっぱり腹痛は容赦なかった。
頭がぼーっとする。
止まらない血便によって、あたしは軽く貧血を起こしていた。
「陽那、なんでもっと早く言わなかったんだ...」
お父さんが言う。
『ごめんなさ...』
「ごめんな」
あたしの言葉が遮られた。
「一人で心細かったよな。気付いてやれなくて本当にごめんな。」
お父さん...。
「陽那、明日病院に行きましょう。大丈夫だからね。お母さんずっと傍についててあげるからね」
お母さん...。
ありがとう。
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