黒の少年

5/17
前へ
/58ページ
次へ
リッキーと呼ばれる少年は気性が荒く、自己主張もまた強かった。 その瞳はイングランド系の家系からか艶やかな青色をしており、肩までだらしなく伸びた金髪をいつも額から分けている。 リッキーの横にはいつも、若くしてでっぷりと肥えた裕福そうな少年がいた。 何かにつけて金魚のフンの様にリッキーに付いてまわるこの少年は、名前をボブといった。 学院の教師たちでさえも手を焼くこの二人は、誰か標的を見つけては何らかの手段で、その気に入らない標的を痛めつけていた。
/58ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加