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リッキーと呼ばれる少年は気性が荒く、自己主張もまた強かった。
その瞳はイングランド系の家系からか艶やかな青色をしており、肩までだらしなく伸びた金髪をいつも額から分けている。
リッキーの横にはいつも、若くしてでっぷりと肥えた裕福そうな少年がいた。
何かにつけて金魚のフンの様にリッキーに付いてまわるこの少年は、名前をボブといった。
学院の教師たちでさえも手を焼くこの二人は、誰か標的を見つけては何らかの手段で、その気に入らない標的を痛めつけていた。
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