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校庭を横断し、正門までいきつくと生活指導の先生か、厳つい上下ジャージ姿の男が立っていた。
「何してんだ。早退か?」
「退学だよ。」
質問に即答し、さっさと正門を後にする。
会ったこともない先生だ、きっと訳もわからず動揺したのだろう、何かを言っている。
裕弥は特に気にも止めずに、振り返ることもなく商店街へ足を向けた。
「…何をすればいいやら…。」
人がまばらな商店街を1人とぼとぼ歩きながら、駅を目指す。
電車を乗り継いで、どこか遠くにでも行こうかと思いついたが、今はそんな気分ではないし、金がない。
結局、考えはまとまらずに駅についてしまい、定期を改札に通し、ホームで電車を待った。
"定期も解約しなくちゃならねぇか"
頭の中で色々考えてみる。こうしていないと、今にも駄目になってしまいそうだった。
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