10/15
前へ
/15ページ
次へ
「ん?もしかてやっとくっついた?」 隣りの席の恭介が康介に顔を近付けて来た。康介はいいや、と軽く首を横に振る。 「どこからどう見てもお前ら付き合ってるように見えるけどな」 康介もそう思う。 どう考えても、真里亜と1番親しくしている男は自分だ、真里亜が俺に好意を持ってくれているようにも感じるし……… 「では問2を………佐々岡!!」 数学教師に当てられたことに気付かず、康介は頬杖をついて真里亜のことばかり考えていた。 「佐々岡!!!!」 「はぃっ!?」 ハッと顔を上げるとクラス全員の顔がこちらを向いていた。 真里亜もこちらを向いていてニッコリと微笑んでいた。
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加