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「ホラ」 恭一の原付を駐輪場から見つけ出すと康介は真里亜にヘルメットを差し出した。 真里亜はそれを受け取るとウキウキしながらかぶる。 「ぶっっ」 康介は真里亜のヘルメット姿を見て吹き出してしまった。 「なによぅぅ」 ヘルメットが大き過ぎるのか真里亜の頭が小さいのか…… ヘルメットは真里亜の鼻の上まで被さってしまい、真里亜の目が完全に隠れてしまい、真里亜はあたふたとしている。 ………なんって可愛いんだろう 康介は真里亜が愛しくて愛しくてしょうがなかった。 「笑わないでよぅ!!」 笑い続ける康介に向かってプゥゥと頬を膨らませる。怒ったその顔も膨らんだその頬も愛しくて愛しくて仕方ない。 今……気持ちを伝えたいと思った。 「なぁ、真里亜…」 「わ!!康介、早く出発しなきゃ!!昼休み終わっちゃう!!!!」
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