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5限にはギリギリ間に合った。 教室に入ったのは数学教師とほぼ同時だった。 「ギリギリセーフだったね!!」 真里亜は斜め後ろの席にいる康介の方に振り向いて小声で、ほぼ口パクでそう言った。 康介は、親指をグッと立てた。 それを見て真里亜は微笑んで前に向き直った。
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