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('Α`)「…一ついいか?」
( ω )「はい、何でしょうか」
('Α`)「あんたは帝国の人間だろうが、だったらあんたのとこの軍隊で何とかすればいい。何故俺みたいなハンターに頼む?」
ショボンから依頼を受けたときから不自然に思っていたことだ。ハンターを生業としてきて、今の今まで帝国からの依頼が入ったことは無かった。そして、ドクオは個人的に帝国が大の嫌いなのだった。
それでも仕事を請けようと思ったのは、そんな大国である帝国が、自分のようなハンターに仕事を依頼してきたことに、少しならず違和感を感じたからだった。
( ω )「…それは、言うことはできません」
まあ、そうだろう。一介のハンター如きに帝国の事情を話す道理は無い。
結局自分はお願いされた仕事を淡々と遂行するだけだ。それがこの仕事だ。
('Α`)「…もう行く。助けを待っている人がいるからな。できるだけ早く行かねば」
椅子から立ち、ふとホライの顔を見る。上目遣いで自分を見る目がちらりと見えた。
( ω゚)「いい知らせを期待していますよ…ハンターさん」
…………
('Α`)(薄気味悪い奴だったな)
そう思いながらホライから渡された書類をぱらぱら捲っていると、小さな紙の切れ端がはらりと床に落ちた。
('Α`)「ん、なんだ」
そこには神経質な字でこう書いてある
『ヴィップにナビゲーション役の少女がいる。必ず合流すること。場所は…』
その切れ端より小さな地図がテープで止めてあり、ちょうど真ん中の広場か何かの部分に丸がしてある。
('Α`)(……聞いてないぞ)
深いため息をつき、その切れ端を懐にしまう。
面倒な仕事になりそうだ……
ショボンからもらったウォッカをちびりながらそう思った。
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