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当時の演劇部は3年生の先輩が2人、1年生が私も含めて3人の計5人だった。
活動内容は主に発声練習や呼吸法、大会が近付けば演劇の練習をする。
入りたての私は発声練習と演技の練習が一番嫌だった。
お腹から声を出して、
『あぁ~~~~~ッ』
声が小さいと、もっと大きくと注意される。
『あめんぼあかいなあいうえお、うきもにこえびもおよいでる』
恥ずかしかった。
なんで大声でよくわからんコトを言うの!?と何度も思った。
上以外にもロレツがまわりにくそうな早口言葉などをやったが、とにかく慣れるまでこの練習が恥ずかしかった。
演技の練習では、人前で自分じゃない誰かを演じるというのが難しく、セリフも棒読みになり、こんなのできんッ!と心の中で叫びまくった。
演劇部なんて入るんじゃなかったと、最初は何度も思った。
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