722人が本棚に入れています
本棚に追加
(明らかにおかしい…。)
クラウスがじっとルチアを見つめる。
「な…なんだよ!用がないなら帰れよ!」
ルチアがクラウスの背中を押して部屋から出そうとする。
「ちょ…押さないで下さいよルチア様。私はただ夕食の準備が整いましたとお知らせに来ただけですよ。」
ルチアはクラウスの背中を押すのを止めた。
「早く言えよなぁー。今日はめっちゃ働いたから腹減ったんだよなー!」
「…ぁそんでただけじゃ…。」
小声でクラウスが言うと、
「あ゛?!何?なんか言った?」
「い…いえ!何にも。」
(こう言うときだけルチア様地獄耳なんだから…。)
「ならいい…いくぞ!」
そう言うとルチアは食堂へと歩いていった。
「あっ待って下さいよ~。」
クラウスもルチアを追う。
食堂につくとルチアはクラウスに言った。
「なぁークラウス?」
「はい、何ですか?」
「………やっ…やっぱなんでもない。」
そういうとルチアは食卓の前に並べられている豪華な食事を食べだした。
(ここでこの話をすると絶対クラウスが邪魔するだろうからな…)
最初のコメントを投稿しよう!