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男はルチアの数歩先を歩き出していた。
「なぁーここなんなんだよ!」
歩きながらルチアは男に聞いた。
「ここは…ある伝説の本が封印されているところだ…。」
「封印?まさか魔本とか?!な訳ないよなーそんな空想の本あるわけ…」
ルチアが話終わる前に男が言った。
「そう。そのまさかだ。魔本は代々の魔王とその魔本の守護者にしか存在が知られていない。だから人々の間では空想の本とされてきたのだ。」
「はぁ?ちょっと待てよ?!俺魔王の息子で時期魔王よ?なんで俺には知らされて無いんだよ?!」
「それはお前がまだ魔王ではないからだ…。例え時期魔王であったとしても魔本のことを知るは現魔王と守護者のみ。例外は無い。」
「魔本ってそんなにすごいもんなのかよ。」
少しの期待と大きな不安を抱えながら歩いていると一つの疑問が生じた…。
(んじゃ…なんでこいつは知ってるんだ?)
「おい!じゃーなんでおま…「ついたぞ…。」」
ルチアが喋り終わる前に男が言った。
「着いたってどこに?」
ルチアが男を見ると、男の前にまたしても扉があった。
扉には…この部屋へは何人たりとも入るべからずと書かれていた。
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