運命の本

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「うわー!これが魔本かー!」 興奮しながらルチアは魔本に近づいた。 (つうか右手から血止まんないんだけど…) ルチアは魔本よりも右手が気になっていた。 すると男が… 「ルチアよ…魔本をとって開いて見ろ…そしてそなたの願いを言うのだ…さすればその願い必ず叶うであろう…。」 男はそういうと暗闇の中に消えていった。 「お…おい!てめっ逃げんな!!まだ聞きたいことが山ほど…ってもういないし!」 ルチアは悪態をつきながら魔本を見つめた。 (つうかよく見るとしょぼいな…) 魔本は豪華な装飾がされているわけでもなくところどころ破けている普通の本だった。 ルチアは右手の傷口を魔法でふさぎ魔本を手にとった。 すると、魔本から強烈な光がはなたれルチアは本を離し目をつぶった。 「うぁ!!」 (つうかさっきから物光りすぎ…) そう思いながら…しばらくしてルチアが目をあけると、手から落としたはずの本は床に落ちずに宙に浮かんでいた…さらにさっき本が浮いていた台に猫が座っている。
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