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「てめーみてーなのろまに俺様が捕まると思ってんのか?!」
ジーザが笑いながらひらりとまた台の上に乗っかった。
「ちくしょー!」
ルチアは床を足でドンと鳴らした。
「まぁー確かにヤローは嫌いだが、俺様も一応規定にのっとってお前の願いを聞かなければならない。さぁー願いを言え!」
ふんぞり返りながらジーザはルチアに言った。
(っ…最初から言え!!)
ルチアはもうつかれていた。
「俺の望みは人間界にいくことだ!」
ルチアが真っ直ぐジーザの目をみた。
(ほぅー、いい目をしてやがる。ガラドに似てきたな。)
そんなことを思いながらジーザはルチアを見据えた。
「それだけでいいのか?」
「えっ?」
キョトンとルチアはジーザをみる。
「お前人間界に行って何をするつもりだ?」
「別に…何かをするわけじゃ…。」
(やっぱりただのばかか…?)
「お前人間界いったことねーだろ?」
「そんなん当たり前だろ!人間界なんて一部の魔族だけしか出入りできない場所なんだから。」
「いばるな!なにも知らないガキが!」
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