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パーッ
パーッ
パーッ
・・・
「なんだ.何も起こんないじゃんか.」
その途端、急に車が叩かれたような音が四方八方から聞こえだし、車が揺れ始めました.
バン!バン!ドン!バン!バン!ボン!ガン!
「早く車出せって!オイ!早く!」
キキキキィィ~・・・
高田君がエンジンのキーを回しますが、何故か点火してくれません.
キキキキィィ~・・・
「点かねぇ!!?何でだよ!早くここから出てくれ!」
・・・その時バックミラーに映ったのは・・・
血だらけの、髪の長い女.
「うわぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁああ!」
僕ら4人は気絶してしまいました.
・・・気がつくと、周りは元の静けさを取り戻し、僕らの車はトンネルのど真ん中にたたずんでいました.
みんなを起こし、外に出てみると、車には沢山の血の手形の跡が・・・
・・・後日、トンネルの手形を警察に見せ、自分たちが経験したことを話しました.
さらにその後、僕ら4人は警察署に呼び出されました.
「あの血の手形だけど・・・指紋が一致した女がいた.」
「誰ですか!?」
「数十年前の犯罪者だ.連続殺人魔.あのトンネルで車に撥ねられて死亡した.連続殺人の犯人だったことはその後判明したんだ.」
「え?数十年前って・・・」
「そうだ.説明がつかない.だから、もう忘れるんだ.君たちはトンネルで肝試しなんかしてないし、血の手形も車には付着してなかった.いいね?」
僕はもう2度と、肝試しはしないでしょう.
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