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「だって…私のせいだったら嫌じゃない…?」
雪音が少し落ち込んだ表情をした。
そんな表情を見てしまった俺は、彼女に少しでも優しい言葉をかけようと…
するわけがない。
「あっ、悪いなっていう意識はあったんだ?じゃあ、もうこれからはモーニングコールは無しってことに―」
「するわけないでしょ馬鹿!」
さっきの落ち込んだ様子から、豹変したかのように怒りだす雪音。
「チッ…!これで平日にフリーダムな朝を迎えることができると思ったのに…!」
「何言ってんの!?モーニングコールはアンタの親の許可も得てやってるんだから!それに、私のおかげで遅刻が1回も無いんだから、むしろ感謝して貰いたい位よ!」
彼女は勝ち誇ったような顔で言い放った。
「いい迷惑だよホント…」
「何か言いましたか?」
上品な印象を持つ女性の口調と笑み(眉を釣り上げた)を浮かべる雪音。
勿論、彼女がこういう態度を取った場合、どう対処すればいいか決まっている。
「なぁ~んにも、言ってませぇ~ん!」
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