1.太陽と笑顔とホイッスルとローキック

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「だって…私のせいだったら嫌じゃない…?」 雪音が少し落ち込んだ表情をした。 そんな表情を見てしまった俺は、彼女に少しでも優しい言葉をかけようと… するわけがない。 「あっ、悪いなっていう意識はあったんだ?じゃあ、もうこれからはモーニングコールは無しってことに―」 「するわけないでしょ馬鹿!」 さっきの落ち込んだ様子から、豹変したかのように怒りだす雪音。 「チッ…!これで平日にフリーダムな朝を迎えることができると思ったのに…!」 「何言ってんの!?モーニングコールはアンタの親の許可も得てやってるんだから!それに、私のおかげで遅刻が1回も無いんだから、むしろ感謝して貰いたい位よ!」 彼女は勝ち誇ったような顔で言い放った。 「いい迷惑だよホント…」 「何か言いましたか?」 上品な印象を持つ女性の口調と笑み(眉を釣り上げた)を浮かべる雪音。 勿論、彼女がこういう態度を取った場合、どう対処すればいいか決まっている。 「なぁ~んにも、言ってませぇ~ん!」
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