予期せぬ再会

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予想外な反応に戸惑いながら 『歩いて帰るより楽やし! 乗せて送ったるからいこうぜ!』 と愛花の手を掴むと 愛花の体は小刻みに震えていた 『そりゃ、口は悪いけど 女なんやし 男3人に囲まれたら 怖かったやろな』 と思い、 無言の愛花を 単車の後ろに乗せ走り始めた 『…飯食った? 食ってなかったらどっか行こか? ってか俺とは嫌やんな!笑』 と話かけるが返事はない 「…ありがとう」 愛花が 今にも風の音に掻き消されそうな声で そう一言呟いた。 思いがけない言葉にビックリした 『お、おう! 当然な事しただけやし!』 動揺していた俺は 最初の言葉がつまった 愛花に案内され 愛花の家の近くまで近付くと 「この辺でいいわ。 ありがとう。」 と言って足早に去っていった 『なぁ~!! 学校だるいのはわかるけど 夏休み明けたら出てこいや! 今まで俺 お前の事嫌いやったけど なんか、 仲良くなれそうな気がした! だから、 お前がなんか悩んでたりしたら 俺が話きくで!』 と言うと 「…気が向いたら行くわ!」 と言い愛花は また歩き出した 愛花の姿が見えなくなってから 単車を帰しに亮ちゃんの家に向かう 帰り道 最初の印象と 2回目の印象が あまりにも違って 少し 愛花の事を知りたくなった        
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