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家にも帰らず
友達と遊び回ってる内に
夏休みが終わった
『今日から学校かぁ
だるいな』
重い足を引きずりながら登校した
俺は中学時代は
勉強はまったくしていない
体育以外の授業に
は顔さえ出さず
いつものたまり場で
時間を過ごしていた
学校を休まず行ってた理由は
仲の良い連れが皆
そこに居て
その場所が
その時の俺の
居場所だったからだ
教室に入り鞄を置いて
いつもの焼却炉に向かう
そこには
お決まりの顔ぶれが揃っていた
「マコト久しぶり!」
と、達也と連れ達
『夏休み遊んでたから久々ちゃうしな!笑』
とたわいもない話をして
友達と盛り上がっていた
正門をふっと見ると
金髪の女が見えた
『あっ!』
と思わず声が出た
その声に反応した達也が
「お~あいつやっと出てきたんや」
と達也が呟く
夏休みはロングだった髪は
ショートに変わっていた
『俺が言ったから登校してきたんかな?』
とか少し嬉しく思いつつ
しばらくしてから
教室に向かう
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