【出会い】

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中学校の正門につくと 「入学式」 と書かれた看板が デカデカと置かれていた。 けど、人はいない。 当然だ。 今は入学式が始まっている時間で皆、 体育館にいるからだ。 「早く体育館行かなあかんやろ!」 と、戸惑いながら焦っている達也 達也はよくテンパる奴だ その姿がおもしろくてよくイジメていた。 『テンパり過ぎやでお前!笑 ほな体育館にいこかぁ』 体育館の前に着くと先生が立っていた 「お前達、新入生か?」 『そぅやで。 寝坊しちゃった!笑』 「早くはいりなさい」 と腕を掴まれ 体育館に放り込まれた 体育館はちょうど校長の話で静まりかえっていた 「すいません。 新入生がまだ居ました」 と先生が言うと 保護者 新入生 皆が俺達の方を一斉に向いた 注目を浴びて少し恥ずかしくなり 『あっ。 どーもすいません』 と小声で言ったのを覚えている 隣で達也はやっぱりキョドっていた。 「とりあえず空いている席に座りなさい」 と先生が言ったので空いてる席に座った 入学式には俺の親は来ていない。 共働きをしているからだ 入学式が終わり、 クラスが書かれている掲示板を見に行った 『おっ! 達也と一緒のクラスやんけ!』 と達也と喜んだ。 1年3組だ。 そして、自分のクラスに向かった          
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