250721人が本棚に入れています
本棚に追加
教室に入ると
黒板に座席表が張ってあった。
達也は1番前の席で
俺は、窓際の1番後の席だった
「うわ!!
1番前の席とか嫌やわ」
と愚痴っている達也
『達也は頭悪いから
1番前でがっつり勉強しろや!笑』
と達也の肩をポンッ叩いた
俺も自分の席に座り
周りを見渡した
4つの小学校から、
ここの中学校に集まっている為、
ほとんど周りの子達は
知らない顔だった。
緊張している者
友達を作ろうとしている者
まだ教室来ていない者
俺の隣の席の子は
まだ来ていない
《ガラガラッ》
ドアが開き
担任の先生が入ってきた
「はじめまして!
今日からあなた達の担任の山下です」
とひょろっとした線の細い先生だ
肘をついてボーっとしていると、
先生と目が合った
「あっ!
今日遅刻した
名前はえーっと…」
クラスの皆の名前が書かれた名簿を見て
俺の名前を探していた
『マコト!
俺の事、呼び捨てにしていいで!笑』
チョケて
先生をからかうと
ムッとした顔で
「初日から遅刻したらあかんやろ!」
軽く怒鳴られた
『だって、目覚ましならんくて
おかんが起こしてくれへんかったんやもん!
なぁ~達也!』
と立ち上がり達也の方を見ると
「俺は知りません」
って顔をしながら
目を反らし
とばっちりをくらうのを避けた
『うわ!達也ひどいわ』
「はいはい!
わかったから、もぅ席につきなさい」
と言われ渋々席につく
《ガラガラッ》
ドアが開き
一人の女の子が入ってきた
最初のコメントを投稿しよう!