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予期せぬ再会
亮ちゃんの家の前に着くと
フォア
と言う単車が停まっていた
真紅の赤で
太陽に照らされたそのバイクは
いつも俺の目を釘づけにした
「マコトどないしたん?」
『単車借りにきたみたいな!笑』
「ええけど
ぶつけんなよ!」
と亮ちゃんは単車の鍵を俺に渡してくれた
『オッケー♪
運転うまくなったから大丈夫!
サンキュー亮ちゃん!』
エンジンをかけ行くあてもなく走り出した
14歳で単車を乗るのは立派な犯罪だか
その頃は若くて
そんな事は全然気にならなかった
亮ちゃんの単車は族車そのもので
周囲の人の目をひいていた。
それが俺は心地よく感じていた
夕方から走り始め
地元に着いたのは夜になっていた
地元の公園に単車を停め
煙草に火を付けた時
「何やねんお前等!
やめろよ!」
と女の声
その声がした方を見ると
外灯の下で
男3人が女を囲んでいた
『何? 喧嘩?』
とボーっと見ていると
外灯に照らされた金髪の女の髪が見えた。
『ん??
さっきの声聞いた事あるような
しかも金髪やし
もしかして。』
と思い、
その外灯の方へ歩き出した
近づくにつれて
その女の顔がはっきりと見えてきた
間違いない愛花だ
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