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職員室には、灰色の教卓が並び、一人一台のパソコンが並んでいた。
職員室のおくには、大型の印刷機が陣取っておまけに教師がこの学校に一つしかない印刷機に集中するのに暑苦しそうに見える。
汗に耐えきれずタオルを首にかける教師が何人もいた。
私は、職員室の窓側の方で中年と見てわかる服が今にも悲鳴をあげそうに張った腹、脂ぎった顔、顔が鼻が低く、不精髭が刈られる様子もなく生えている、実に醜くい容姿の教師に人生論を聞かされていた。
鬼に金棒とばかりに服のセンスが常人のそれとは、一回りも二回りも違う。
緑色の半袖のワイシャツに紫色のジャージ。
緑色のワイシャツなんて、どこで買ったのだろうか、少なくとも私は、見かけたことは、ない。
ジャージは、腰より上にはいているのが明白だ。
事実を証拠する要因として、ジャージの下の丈が足りておらずに白い靴下が見えている。
「だいたいお前は、学生とは、なんたるかがわかっていない」
たらこにも見えなくもない異常に赤い口をあけ戯れ言を言っている教師の名は、増田(ますだ)と言う。
じゃあ、学生とは、なんたるかレポートにまとめて私に提出してほしいものだ。
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