演じる人形

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 最近、家に帰る足取りがひどくおぼつかなかい。  頭痛が私を襲ってくる。  人形をばらせば痛みは、消える……単純だった。生活リズムの一環。なにもおかしいことはない。  服にタバコの匂いがついてしまったのが不快で仕方ない。  完璧秀才と教師(バカ共)に言われていた彼女は、ちょっと賢いだけの人形でした。  つまらない……なんてつまらない人生を送っているんだろうか。  社会に縛られ自分を演じ媚びを振りまく……反吐(へど)がでる。  人形劇の笑い者と言った所だろうか。  そんなかわいそうな人生から解放してあげたんだ。 「ありがとう」 と感謝されてもおかしくはないくらいに。
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