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足りなくなってきた。
留められない破壊願望。血しぶきの閃光。
頭が痛い。街をふらふらと歩く。繁華街、路地裏。そこには、注射器を持った女子高生が一人、狂喜の表情で踊っていた。
「みぃつけた……」
こちらに気づいたのか顔をじっと見つめられた。気持ち悪い顔で見ないで欲しい。
「なにあなた?」
そんな問いに答えるのは、簡単だ。
「殺人者」
殺した。爽快感が全身を駆け巡る。自分が一番、哀れな人形なのかも知れない。
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