出会い

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「君達、まさか今スラム街にいるのかい?」 不機嫌そうな顔で フィレルは 『悪かったな! 気付いたらもうここでの生活だったんだよ! なんか文句でもあんのか!?』 「いや、文句などはないさ、しかし…。 …ということは君達はいったいどういった存在なのか分かっていないのか…。いや、まいった…。」 フィレルは 『オレら二人は並べて捨てられていたらしい、過去の情報といえばそれぐらいなもんさ』 続けてティムが 『…今となってはそれを聞く手段もないんだよ。拾ってくれた人…死んじゃったから…。』 「そうか……。」 そのあとにゴードンが続けて言おうとした瞬間。 なにやらすさまじい悪寒が二人を襲った。 「こ、これは……。」 「おそらく奴らが扉を開けたようだな。」 今まで一言も話さなかったステファノスがようやく口を開いた。 そんな間にみるみるうちに空が赤に染まり出した。 『何なんだよこれ…。』 怯える二人にゴードンが 「僕の周りから離れないでね。すぐ終わらすから。」 そう言ったとたん路地から訳のわからない奇妙な生物が襲いかかってきた (や、やられるっ!!) と思ったときゴードンが手元から強力な光を放っていた 眩しさに目をつむり光が止んだ後 恐る恐る目を開けると そこには あの怪物の姿は消えていた。
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