出会い

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その声の直後 ゴードン、ティム、フィレルの後ろに強力な気配を感じた。 危険と感じたのかゴードンは二人を抱えて地上に降り立った。 突然現れたやつは見た目は非常に普通の青年 といった感じである。 しかしその目は怪しくどす黒い赤に染まっていた。 ステファノスは以前落ち着きながら ステッキを青年に向け 「何のようかな? 貴様がここに現れるには理由があるだろう?」 「おいおい、待ってくれって 何もお前らを殺しに来た訳じゃない。 ただの偵察さ。 そしたらあの『伝説の二人』の子供って話聞いてさ ちょっとした挨拶かな。」 ティムは恐る恐るゴードンに 『あの人誰?』 と聞いた。 ゴードンは青年を睨みながら 「あいつはルーベンス。我々を裏切り敵にまわった人間だ!」 「おっと、人聞きの悪いことを言ってくれるね。 言っとくけど 裏切ったのはお前たちだ。 あの場において僕を殺そうとし 相方にまで手をかけたのはお前らだろう。」 あくまでも冷静に話していたが それを言ったルーベンスの目には激しい憎悪が渦巻いていた。 「まぁ今日はひとまず退散かな。 じゃあねおちびさん達」 と言い残し、ルーベンスは姿を消した。 その途端辺りは普通の青い空に戻っていた。
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