序説

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この世には二つの世界がある。 無の世界と有の世界。 どちらも同じ国、同じ地形 ただ、ある一点において大きく違った。 『魔法』 有の世界はいわゆる魔法の世界。 僕らのいる世界と有の世界の間には扉がある その扉は世界中に5つ 北のノースポイント 東のイーストポイント 西のウエストポイント 南のサウスポイント そして全ての中央に位置する。 セントラルポイント そのポイントごとに魔術師がいる。 その全てを取り締まり、魔法社会と、この社会を総括する人物がポイントの数だけいる。 北の番人 東の番人 南の番人 西の番人 そしてセントラルかつ全ての番人を統制する つまり番人の番人。 通称『全の神』だ。 ただ番人とか神と名乗っているが所詮人間。 いつかは死がやってくる。 なので代々 次の全の神は番人のなかから全の神によって選ばれていた。 ただ全の神は誰かを指名せずに死んだ。 全の神は魔術師最高の栄誉、世の中の魔術師が食いつかない話がない。
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