成方と名笛

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帰ってきて、腰から笛を抜き出して言うには、『このせいで、このような目を見るのだ。薄情な笛である。』と言って、軒の下におりて、石を取って、灰のように打ち砕いてしまった。 大夫は、笛を取ろうとする心の深さのせいで、色々と計画した。 今となっては、どうしようもないので、罰する必要も無くなって追い放ってしまった。
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