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不意にそこにいた女の子が
「目覚めよ、少年。」
…少年?
「目覚めよ、少年。お前の望むものはなんだ?」
顔は無邪気なままだがその声だけは違った。
「こんな毎日は辛いであろう?平凡に生き、退屈な毎日を過ごし、新しいものを見つけてもすぐに飽きる…。面白味の欠片もない淡々とした毎日が過ぎ、やがては死にゆく…。」
…。
俺の反応なんか知らずに話している少女。
「ありもしない事を望み、くだらないことを考え…それでも人は死んでゆく…。」
…ヤ…メロ…。
「それならいまここで楽になろうじゃないか。不安も恐怖も絶望もない素晴らしい世界に行こうではないか。」
ヤメロ…。
「さぁ…共にいこう…」
やめろオオオォォォぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!
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