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彼女は申し訳なさそうに聞いてきた。
「良いも何もこの家には俺しかいない。俺のことに口出しできる奴なんていない。お前が暮らしたいのならそれでいい。」
それから俺は呟いた。
「…所詮俺達人間は一人では生きていけないんだ。」
「…?何か言った?」
「…いいや。」
「じゃあ…、お言葉に甘えて…。」
「何かたくなってんだ?」
「えっ?」
「今日からお前は俺の家族だ。」
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