~入学前のひととき~

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「そうか、ともかくこれからよろしくな?」 「あっ!やっと!」 彼女は突然叫んだ。 「なんだいきなり…」 「今あなた笑った!さっきから無表情で淡々と話してたからもっと怖い人かと…」 …はあ。 いってはなんだが俺は人と、いや他人と会話をするのが苦手だ。 相手は何を考えているのか分からないし、相手は自分の話なんて興味がないかもしれない。 そう考えているからだ。 「…俺だって笑ったりはする。そこまで冷酷な人間じゃない。…ただ個人的に苦手なだけだ。」 照れくさくなって俺は、 「それじゃよろしくな?……えーっと?」 「私名前がないの。だからあなたが決めて?」 「…良いのか?俺はセンスがないから変な名前になるかもしれないぞ?」 「いいの、あなたに決めてもらえたらそれだけで十分。」 「…そうか。」 名前ねぇ… ………………………… ……………………… …………………… ………………… ……………… …………… ………… ……… …… …
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