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「うっ…うわあぁぁぁ!」
不良の一人が逃げ出した。
「くそっ!コノヤロォ!」
もう一人は襲いかかってきた…。
「馬鹿が…」
シュッ…ガスッ!
「くわぁ…ガッ…。」
不良どもは片付いた。
ふと霧音の方を向いてみる。
…下を見て震えている。
やっぱり…
「…ごめんな、こんな俺で。こんな目の奴の妹で…、怖くなったよな。」
どんどん自虐にはしる俺…カッコ悪ぃ…
「嫌ならどっかに行ってもいい。怖かったら「やめて!」えっ?」
いきなり遮られた。
「もうやめてよ…。どうしてそんなに自分を責めるの…?兄さんは悪くないのに…そんな兄さん嫌だよ、兄さんは優しいのに…」
泣きながら俺を叩いている…
痛くはないが俺の中で何かが痛くなった…
どうしたんだろう?なぜかは分からないけど霧音を泣かせてはいけない気がする。
そう思った。
「ごめんな?」
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