~有意義で静寂な午後~

10/28

77人が本棚に入れています
本棚に追加
/74ページ
「うっ…うわあぁぁぁ!」 不良の一人が逃げ出した。 「くそっ!コノヤロォ!」 もう一人は襲いかかってきた…。 「馬鹿が…」 シュッ…ガスッ! 「くわぁ…ガッ…。」 不良どもは片付いた。 ふと霧音の方を向いてみる。 …下を見て震えている。 やっぱり… 「…ごめんな、こんな俺で。こんな目の奴の妹で…、怖くなったよな。」 どんどん自虐にはしる俺…カッコ悪ぃ… 「嫌ならどっかに行ってもいい。怖かったら「やめて!」えっ?」 いきなり遮られた。 「もうやめてよ…。どうしてそんなに自分を責めるの…?兄さんは悪くないのに…そんな兄さん嫌だよ、兄さんは優しいのに…」 泣きながら俺を叩いている… 痛くはないが俺の中で何かが痛くなった… どうしたんだろう?なぜかは分からないけど霧音を泣かせてはいけない気がする。 そう思った。 「ごめんな?」
/74ページ

最初のコメントを投稿しよう!

77人が本棚に入れています
本棚に追加