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そんな感じで隣町まで来た。
しかし疲れた…。その理由は…
「兄さん！あれは何！」
…霧音だ。
見るものが全部新鮮なんだろう。話を聞いている中では家から出たこともなかったんだろうな。
しかし…
「いい加減にしろ…さっきから…周りを見てみろ。」
そう言われて霧音は周りを見た。
刹那、霧音は俺の後ろに隠れ、シャツの端をギュッと掴んで震え出した。
さっきから周りのやつらの目が気に入らない。
男どもは霧音を見て『萌えぇぇェ！』なんて叫んでるし。
「分かったよな？だから静かに歩こうぜ？」
俺の言葉にコクッっと頷いたのはいいが…
「なぁ…掴まれてると歩きにくいんだが…。」
霧音はさっきからギュッと掴んで震えていた。
「………の。」
「…？なんだって？」
うまく聞き取れない。
「こうしていたいの…。」
「えっ？」
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