~有意義で静寂な午後~

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あまりにも霧音が遅いので、俺は服屋の前に来た。 「霧音は…いた。」 …店員に二着の服を持たせてしきりに悩んでいた。 …店員の顔が引きつっている。多分、長い時間服を持たされていたんだろうな。…腕がプルプルしてるし。 「うーん…。こっちも可愛いけど、こっちも捨てがたいなぁ…。」 「…どっちも買えばいいだろ?」 「…ふぇ!?…兄さん!?」 …そこまで驚くか? 「買いたいなら買えばいいだろ?別に金ならあるんだし。」 「でも…なんか悪いよ…。」 こいつは… 「いいか?…俺らは【家族】なんだぞ?そんなに遠慮がちでどうする?少しぐらいワガママになってもいいんじゃないか?」 …とまぁ、それらしいことを言ってしまったがいいんだろうか? …気にしないでおこう。
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