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…結局あの後、二時間位ランジェリーショップにいた。
…ん?下着はどうしたって?
買ったさ、買ったは良いんだが…
「これで兄さんも……フフフ…♪」
霧音がずっとこの調子なんだよな。
「霧音。」
「…フフフ…♪」
「霧音!」
「…ひゃい!」
「家に着いたぞ…」
「…あっ…はい!」
辺りは夕暮れ、春だからと言ってもまだ少し肌寒い。
「…ただいま。」
「…失礼します」「ポカッ。」「…うにゃ!?」
「ただいま…だろ…?」
「……ただいま!」
「…お帰り、霧音。」
家の前でのこのやり取り、夕日だけが優しく見ていた。
家族って…こんなにも暖かいものなんだな…。
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