~真夜中の来訪者~

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慌てるな、俺。落ち着け、俺。 そうだ落ち着くんだ俺こんなところで慌てるな俺そうだきっと夢なんだこれはそうだそうに違いないでなきゃこれは幻なんだこんなところに小さな女の子がしかも和服姿でさらに頬ずりしながら微笑ましい顔で居るわけがないというか"小さな女の子"って日本語的にどうなんだろ間違ってないよなよく"温かいお湯"とか"冷たい冷水"とか意味同じなのに言ってる奴とかとそして最後まで読んでくれた君お疲れ様。 「…と、そんなことよりも。」 布団の中で未だに笑顔で頬ずりしてる女の子に向かって言の葉を投げ掛けた。 「…誰だ?…君は。」 すると少女はビクッと身を震わせてこう呟いた。 「僕が…見えるの…?」 えっ……?
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