~真夜中の来訪者~

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「……ふぇ…ぐすっ…。」 まずいな…。これは早く泣き止ませなきゃシーツが汚れてしまう。 「あー…、泣くな。どうして泣くんだ?訳を聞かせてくれないか?」 俺は泣きじゃくる少女にそう問いかけた。 って…、ちょっ…、鼻!鼻水が!?シーツに!? おちる!? …フワッ…。 「…えっ…?」 汚れて…ない…? …というか、垂れた瞬間に消えてなくなった…? 「…一体何が…?」 「…僕…実体がないの…。おばけなの…ぐすっ…。」
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